あいさつ4 (経済) わが国の経済は、円安の進行と資源価格の高止まりが続き、物価上昇による生活コス トの増加が地域経済にも影響を与えました。世界に目を向けても米国政権や中国経済の 動向、中東・ウクライナ情勢の長期化など、世界情勢が極めて不透明な一年となりまし た。 (農業) 農業現場においても、資材・燃料費の高騰や労働力不足といった課題に加え、気候変 動による天候不順、地震や台風などの天災リスク、物流2024問題など農業を取り巻く環 境は依然として諸問題が山積しております。このような情勢の中、持続可能な農業の実 現と農業所得増大に向けて、生産資材価格と生産技術の両面から引き続きコスト低減の 取り組みを進めてまいります。 (農政) 政府は、25年ぶりに「食料・農業・農村基本法」を改正しました。ウクライナ侵攻に 加えて、地球温暖化問題や世界の人口増加など想定していなかった事態が相次ぎ、不測 の事態に備え「食料安全保障」を基本理念の一つに掲げるなど、初動5年間を農業構造 転換集中対策期間として集中的に取組みを進め、林業・漁業を含めて、農林水産・食品 分野の政策の再構築を進める方針です。 (経営) 2024年度は、第6次中期計画の最終年度として「農業所得の増大と農業生産の拡大」 「経営基盤の確立・強化」「地域の活性化」を重点項目として取り組んでまいりました。 また、第5次地域農業戦略の「日本一元気な産地の実現」をスローガンに農業所得の増 大や地域の活性化に努めてまいりました。 (決算) 事業実績につきましては、貯金残高、貸出金ともに計画を達成いたしました。共済事 業につきましても、新たな推進体制により推進総合目標を達成することができました。 購買事業、販売事業は計画を達成することができませんでした。結果的に事業利益につ きましては、1億3百万円となり対前年比マイナス3億5千2百万円とたいへん厳しい 実績となりました。 全体といたしましては、当期剰余金1億6千9百万円をあげることができました。 最後に、組合員はじめJA事業にご理解、ご協力を賜りました関係諸団体への深甚な る感謝を申し上げ、2024年度の事業報告といたします。
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