こぶれ 2025年2月号
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友達と食べる場所を決めて、先に取り出した友達のお弁当は、卵焼きや、ブロッコリーが入ってたおいしそうな弁当でした。「ぼくもお母さんが風邪を引いてなかったらよかったのに。」ぼくは心の中で叫びました。リュックからお父さんの「バクダンおにぎり」を取り出し、友達に見せると、「すげー。めっちゃおにぎり大きいやん。おにぎりの中何が入っとると。」と友達が興味深々に聞いてきました。ぼくにとっては見慣れたバクダンおにぎりは、友達から見れば珍しかったようで、ぼくのシートの周りには友達がたくさん集まっていました。おにぎりの具は3つの角に、からあげ、卵焼き、ウインナーが入っていて、真ん中にはシーチキンマヨネーズが入っていました。一口食べるたびに、「何が入ってた。」と聞く友達に、誇らしげに説明しながら食べました。最初は恥ずかしかったバクダンおにぎりも、自慢のお弁当になっていました。家に帰って、真っ先にお父さんに、「今日のお弁当ありがとう。今度はぼくがお父さんにバクダンおにぎりを作ってあげる。」と言うと、お父さんはうれしそうに笑っていました。作文を書きながら、忘れていた約束を守るた    5め、明日のバクダンおにぎりはぼくが作ろうと思います。【原文のまま】入選Ⅱ部「キャンプとごはん」南島原市立有家小学校 4年荒木 悠平さん図画部門/長崎県米消費拡大推進協議会会長賞「もぐもぐおいしいね」(全国推薦作品) 南島原市立有馬小学校 1年 宮田 旭さん入選Ⅱ部「お米と光」南島原市立南有馬小学校 6年石川 大雅さん入選Ⅲ部「幸せな時間」(全国推薦作品)島原市立三会中学校 2年𠮷川 鈴華さん

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