こぶれ 2025年4月号
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小浜町でタマネギやバレイショを栽培する進藤寅重さんが、マルチを張りながら穴あけまで同時に行う機械を考案しました。それぞれ行っていた作業を同時に、そして素早く行うことができる優れものです。進藤さんは、バレイショの収穫にかかる負担を軽減する機械「じゃが拾い機」を考案し、日本農業新聞の「2012農業技術アイデア賞」で最優秀賞を受賞した経歴の持ち主です。その後も、様々な機械や道具の改良を行ってきました。今回考案した機械も、以前から考えていたアイデアの1つを元に製作しました。初めに行ったのは、市販の手押し式穴あけ機を改良するところからでした。マルチを張ってからその上を転がしていくのですが、畝がカマボコ状になっているので一番上の部分にしか穴が空きません。当たる部分を広げたり、トゲトゲの部分を増やしたりと試行錯誤しましたが、なかなかうまくいきませんでした。そこでひらめいたのが、マルチを張る機械と合体させることでした。機械の一部分をトゲトゲのある部品に付け替えることで見事解決。マルチがピンと張った状態で穴を空けてから地面に張られていくので、丸くなった部分にもしっかりと穴あけができるようになりました。白・黒マルチ、両方に対応しています。 「穴を空ける時にバリバリッと音がするのが気持ちいいんだよ」と機械の説明をしながらうれしそうに話す進藤さん。この機械の名前は名付けて「バリバリ」とすることにしました。ちなみに、以前製作した手押し式の穴あけ機は「ゴロゴロ」というそうです。最後に、「設計図はない。思いついて、いいなと思ったら形にする。それで使う人を少しでも楽にしたい。使って喜んでもらえることが一番うれしい」と話していました。まだまだ作っていないアイデアがいくつもあるとのこと。なかなか製作の時間が取れないそうですが、進藤さんの発明に終わりはないようです。次はどんな機械が完成するのか楽しみですね。進しん藤どう 寅とら重しげマルチを張りながら同時に穴あけマルチ穴あけ機「バリバリ」完成!小浜町の進藤さん考案圃場で使用する進藤さん▲取り付けられた「バリバリ」(中央のトゲトゲがついた部分)。穴の大きさは調節可能で、外して元にも戻せます▲進藤さんが改良した手押し式の穴あけ機「ゴロゴロ」今年の冬は寒かったですね。スーパーでふきのとうが出たのを見て、嬉しくなります。春が待ち遠しいです。タケノコ・ふき・つわ大好きです。(島原市のピンクの主婦さん)ふきのとうが売っているんですねぇ。食べたことはないのですが、やっぱり天ぷらでしょうか?穴をあけることで、霜が付きづらくなるほか、高温でも芽がやけにくくなります。さん     6

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